セミ

幻想堂

2012年07月18日 18:31

梅雨明けを待っていたかのようにセミが鳴きだした
夏の風物詩でも有るセミの鳴き声は、暑さが増すと嫌う人も多いようだ
確かに言われてみればそんな気もするが、夏の暑さが好きな私としてはセミの鳴き声は大好きなのである




セミの羽化は夕方から夜に掛けて行われる
晴れた日の夕方、幼虫が地上に現われ近くの樹木に昇っていく
周りが明るいうちは羽化はしない
日没ごろから羽化をはじめ夜のうちに羽を伸ばし、朝には飛べるようになる
セミがこのような行動を取るのは、外敵であるスズメバチやアリに襲われる事の少ない夜のうちに羽化を済ませ、敵が来る朝には飛んでいくためである




クマゼミは、私が子供の頃には珍しいセミで捕獲できれば鼻高々セミの王様である・・・が、近年この王様のクマゼミがやたらに多い。私の子供時代は大阪だったので静岡の事情は良くわからないが、大阪でも近年クマゼミが増えているらしい


アブラゼミは何処でも見かけるセミの代表で有ったが、地方によっては減少傾向にあるらしい。ジリジリ・・・と鳴く鳴き声が、油を鍋で熱した時の音に似ている事から
アブラゼミと言う名前に成ったらしいが真相は定かではない

ところで、セミの鳴き声であるが、クマゼミは「シャーシャーシャー」
アブラゼミは「ジリジリジリジリ」と聞こえる・・・しかし
セミの鳴き声と言えば「ミーンミーンミーン・ミン」ではなかろうか、御存知ミンミンゼミ
残念ながらミンミンゼミは涼しい山間部に多く、都市部には生息しないのである
セミの声は暑苦しいと言われる方
実はほとんどのセミは暑い日中には鳴かないのである
クマゼミは午前中、午前7時~10時ごろ。アブラゼミは午後の日没頃がよく鳴く
そしてセミは樹木の葉で陰に成っている所で鳴いているのである

暑い暑いと言わず、今年はセミの声を楽しむのも一興ではなかろうか・・・